年間損益比率20倍|オーストラリア・ケアンズ在住のFXトレーダー

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FXトレーダーに必要な【才能】

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以前、何かのテレビ番組で、プロボクシング元世界チャンピオンの畑山隆則氏が印象に残ることを言っていた。

『強いパンチって、才能なんですよ。練習で身に付けられるものじゃない。身体の骨格・筋力・体の使い方を含め、強いパンチを打てるボクサーって生まれ持った才能を持ってるんです。』

元WBA世界スーパーフェザー級王者、元WBA世界ライト級王者の2階級を制覇した世界チャンピオンが言うんだから、そうなんだろうな。

同じように、野球のゴジラ松井の長打力やイチローのバッティングセンス、そして現役MLBの大谷選手を見ていると、才能の塊にしか見えない。努力であの領域に辿り着けるなら、同じような選手は何人も出ていたはず。

自分もガキの頃に野球をやった経験があり、それはそれは県内では名前が通るほど野球が上手な選手を何人か見てきた。それでもプロから声がかかるレベルではなく、俺なんか単なる野球好きな小僧に過ぎなかった。だからプロを目指すみたいな夢を描くことはなかった。俺にはプロ野球で通用するような才能がないことは分かってたから。

また絵を描く才能、音楽を作曲する才能、歌を上手に歌う才能など、努力だけでは辿り着けない圧倒的な才能が存在することは認めざる負えない。


20代、30代の頃の自分は、何者でもない何も持たざる自分が、どの分野でなら僅かな才能を発揮することができるのか、ずっと自分探しをした。


そしてFXに出会った。


『もしかしたら、FXなら俺も何者かになれるかもしれない。』という大きな予感(勘違い)を胸に抱き、FXに賭けるために人生の舵を大きく振り切った。

今までブログで何度も書いてきたけど、最初はコテンパンにやられましたよ。パンローリング社の投資本を買い漁り、都内で行われるFXセミナーにも田舎から何度も足を運び、詐欺まがいなFX商材も買った。すべて結果にはつながらなかった。

何をやっても勝てない、いや負けてばかりでタネを飛ばす。FXをやるために脱サラしてネット通販で起業したが、その売上を飛ばしたタネの補充に回すか、足らなければ深夜にアルバイトをした。俺には何一つ『才能』っていうもんがないんだなって、自分に呆れて笑うしかなかった。

結局貧しい生まれの俺は、貧しく生きて、貧しく死ぬんだなって思うと、自分の人生に絶望した。

そんな時に、何かのひらめきで自分オリジナルの売買手法を思いついた。それを『GIANT KILLING』と名付けた。《エビで鯛を釣る》みたいな、小さなリスクで大きく利益を抜き取ることが特徴の売買手法だ。というか、大きく利益を抜き取る優位性のあるタイミングでしか手を出さないものだ。

これで人生が変わった。こんな俺でも才能を発揮できる場所があった。それは、あんなに絶望したFXだった。



幸い、今の俺はFXトレーダーとして生計を立てることができるようになり、生意気にもFXコンサルタントとしても名乗るようになった。そして数百人の悩めるFXトレーダーに出会った。その中には、通算で1億円以上稼ぐようなトレーダーに育つ者もいれば、全く稼げず堕ちていく者も見てきた。

過去検証すらやらない、または売買ルールすら覚えることができない者を除き、この勝者と敗北者の違いは何なのか。今ならハッキリと理由を説明できる。それは、


恐れる者か

恐れぬ者か

の違いだ。


プロスペクト理論でも証明されている通り、人間っていうのは本能的に利益を得ることよりも損失を回避することを優先する。堕ちこぼれていく者の共通点は、絶好のチャンスが来ても躊躇してエントリーできないとか、何度か損切りを食らうとエントリーできなくなってしまうことが度々ある。または折角の含み益を飛ばしてしまうことを恐れてチキン利食いばかりする者もいる。

これは全て損失を回避しようとする行為であって、人間の【本能】に基づくもの。決して人として何かが足りないとか、何かが欠けているという意味ではない。

反対に、圧倒的な結果を出している勝ち組トレーダー達は、チャンスが来たら結果がどうなろうがエントリーするし、連敗してもエントリーするし、含み益のポジションを最大限に伸ばそうと保有する。こういうタイプのトレーダーは含み益のポジションを飛ばすことはよくある。それでもチキン利食いはしない。しっかり保有する。

勝ち組トレーダーは、損失を回避することよりも、利益を得ることを優先する。これは人間の本能ともいえるプロスペクト理論に反する行動を取っているのだ。だから彼らは強いんだ。



===============
FXトレーダーに必要な才能とは
===============

損失を回避することよりも、利益を得ることを優先できること。

つまりチャンスにビビらないってことだ。



だから必然的に、小心な奴はFXっていう勝負ごとの世界に向いてない。才能がないんだよ。これはプロボクサーとしての才能がないとか、野球選手としての才能がないとか、芸術や音楽の才能がないのと同じこと。

君には、君だけが持っている才能がある。その才能を開花させる場所を見つければいいだけ。FXの才能がないからと嘆くことはない。分野が違うだけだとサラッと流せばいい。




で、俺にはFXの才能があったのかどうか、考えてみた。

答えは、NOだ。

過去の俺は、あまりにもFXに殴られ過ぎた。殴られ過ぎて、損失とか恐怖とかに感覚が痺れてる。いわゆるパンチドランカーみたいなもんだ。損切りドランカーって呼ぶべきかな。諦めなけば成功するっていう話があるけど、実際のところ、俺は過去に何度もFXで成功することを諦めた。でも何故かFXをやめなかった。

こんな俺に、FXの才能があったとは思えない。あるのは、夢も希望もないのにFXをやり続けたっていう事実のみ。

俺なんかより、自分が教えたトレーダーのほうがよっぽどFXのセンスとか才能があると感じる。俺は単なる酔っ払いだ。

あ、一個書き忘れたことがある。

今日の話の内容は、あくまで期待値が高い売買ルールと、大局を見極める相場観があるってことが前提だ。おそらく1000人に一人しか理解できないだろう。

どんなに陳腐なものでもいい。売買ルールを構築し、どんな時でも何があっても最後まで売買ルールを徹底することができる者に向けて書いている。

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