さ、2021年の為替相場が開幕して2週間経った。今年の年初は意外とおとなしい立ち上がりだなという印象を受けている。
2018年、2019年は歴史的な低ボラティリティーに悩まされたが、2020年は新型コロナウィルスのパンデミックの影響があり、為替相場には大きなボラティリティーがあった。では、2021年はどうなのか?
俺は2021年は2020年ほどのボラはないとみている。2020年は人類が初めてとも言える未曽有の危機に直面した。多くのトレーダーが不安と恐怖心を抱えてパニックを起こし、その結果が相場に表れた。だけど人間っていうのは環境に慣れるものだから、相場は全ての結果を織り込んでくる。
つまり2021年に何が起ころうとポジティブな予想が難しい状況にある。もともとネガティブな予想だから、ネガティブなニュースが流れてもマーケットは全ての結果を織り込んでいるのでインパクトが小さいワケだ。だからこそ、2021年の為替相場はボラティリティーは低下する。
ボラが落ちるからと言って稼げないワケでははない。現に俺は、ボラが低かった2018年や2019年もそこそこ利益を残してきた。なぜボラが低いのに利益を残せたのかと言うと、理由はたった一つ。
トレンド(価格)を追いかけない
これに限る。
日本人はとにかくトレンドを追いかけるのが大好きだ。みんなが買っている様子を伺って買い、みんなが売っている様子を伺って売る。こういう思考のトレーダーは軒並みダメになっていく。この思考は大相場の時だけに通用するもので、普通の相場では通用しない。大相場でたまたまトレンドフォローしたら大勝ちして自分を勘違いした者が、大相場が終わればマーケットを去っていく。
彼らはマーケットに参加する上でとても重要なことを認識できていない。
含み益を出したトレーダーは、
常に利食うことを考えている。
また『買い』とか『売り』に対する基本的な思考が身についていない。
2種類の『買い』
買いには、『新規の買い』と、
『売りポジション決済による買い』がある。
2種類の『売り』
売りには、『新規の売り』と、
『買いポジション決済による売り』がある。
この考え方を理解できるようであれば、
売りポジションが決済される根拠になり得る際立った(Edgeの効いた)価格に到達した時に、新規で買いを狙う
買いポジションが決済される根拠になり得る際立った(Edgeの効いた)価格に到達した時に、新規で売りを狙う
こういう風に書けばEdgeの効いた価格ってものが何なのか気になるだろう。これが相場の駆け引きの神髄であり、週刊ビデオレターで最も繰り返し言い続けていることだ。
悪いがズブの素人の為にタダで情報を流すほど俺も落ちぶれてはいない。あくまで、俺を必要とし、それなりのレベルにまで上がってきた者に対し、相場の駆け引きについて話している。
とにかく2021年は大したボラが出ないことが予想される。自分の射程圏内に収まるまでしっかりと価格を引き寄せて、いつもより自分のストライクゾーンを小さく絞っておくことが重要。そしてストライクが来たら勝とうが負けようがお構いなしに思い切りリスクを取る。
最近はロットを大きく張るコンサル生が増えてきたので、特に彼らの場合はタイト・アグレッシブなトレードスタイルが要求されるぞ。
というわけで、今週末からコンサル生のトレード成績を受け入れます。実戦を行ったコンサル生は、12月の成績を送ってきてください。
この記事へのコメントはありません。