年間損益比率20倍|オーストラリア・ケアンズ在住のFXトレーダー

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キャッチ&リリース

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まさに今、自分の選択が正しいかどうかをどうすれば知ることができるのか?

ぁん、そんなもん、分かるわけねえだろ、バカ野郎。

トレーダーは毎回選択を迫られる。

売るべきか、買うべきか。

そもそもエントリーするべきか、様子見するべきか。または含み益を決済するべきか、保有して利益を更に伸ばすことを狙うのか。その選択の結果、損したり、儲けたり、または儲け損ねたりする。

相場に限った話じゃないけど、何かを失った時、ただ失うだけじゃないんだ。必ず何かを得るチャンスはある。失敗という苦い経験から、やってはならないことを学べるチャンスだ。

トレーダーの話に置き換えると、やはり損切りだろうな。誰だって損切りは気分が良くない。俺だって胸糞悪いよ。でもね、後日、自分の損切りを検証すると、これは避けることができない必要損切りだったってことが分かる時がある。どんなに優位性のある相場であっても、勝ちトレードと負けトレードはランダムに分布するもの。

今回はたまたま負けトレードになっちゃっただけ、って具体的に理解できる損切りがある。こういう損切りは、『ナイストライ!』ってエントリーした自分を褒めてやればいい。

逆に、本来避けることができたはずの損切りも存在する。例えば、売買ルールに合致してないものや、そもそも優位性もへったくれもないエントリーによる損切り。またはメンタルが爆発して感情的に無駄撃ちした損切り。更にはCPIや政策金利など重要な指標が発表される日に確認不足でエントリーし、上下に激しくブレるノイズに滑って狩られた損切りなど。

これは、後日落ち着いて、当時の自分がどういう状況だったか思い出しながら検証すれば、避けることができたはずの損切りだったと理解できるだろう。

無駄な損切りだったと理解できたなら、それは決して無駄な経験ではない。損切りという経験から貴重な学びを得られている証拠だ。

俺は、毎週末のこの検証を十数年続けてきて、そのデータを自分のiPhoneに全て入れてちょくちょく見返している。そしたらね、実戦で『いちおうルールには合致してるけど、このタイミングに優位性がある、とかない!』ていうことが、何となく分かるようになってきた。

これは、今まで何千回も損切りし、同じ数だけ悔しい思いをし、多くのカネを失ったからこそ、得られた感覚なんだ。

いつまで経ってもトレードが上達しない奴は、自分の損切りから何も学んでいない。学ぼうともしない。損切りだった、で終わらせている。自分の損切りが偶然だったのか必然だったのか、避けることができたはずの損切りだったとか、そういうことを何も考えてない。だから何年経ってもトレードが上手くならない。


それと、やはりこの話をしなきゃならない。

何か大きな成果を得ようとするなら、何かを手放さなければならない。何かを犠牲にすると言い換えたほうがいいかもしれないかな。

2014年2月。俺は日本でやってきた事業を売却し、車を含めたほとんどの所有物を処分し、オーストラリア・ケアンズに移住した。一切合切、日本に未練を残さないよう、いや、日本に逃げて帰ってこれないよう、日本での自分の居場所を処分した。もしオーストラリアで俺がFXで大失敗し、一文無しになったら、自分の人生を終わらせるつもりで日本を出たんだ。

ケアンズに移住した当初は、まだネットの光回線がなくてね。電話回線のADSLでネット接続していた。このスピードが遅くてね、大きな指標の時はMT4が動かない。YouTubeも止まってばかりで見れない時代だった。また湿気の高いケアンズならではの問題で、電話回線の差し込み口が錆びて頻繁にネットが繋がらなくなる。

更にはクソ熱いケアンズだからこそ、パソコンのCPUが熱暴走してポジション保有中にシャットダウンしたこともあった。また業者に修理の依頼をしたって約束の時間に来やしない。最初の一年目はストレスと絶望だらけで、気が狂いそうだった。

オーストラリアって、発展途上国か?

今のケアンズでは光回線が通ってるし、自作PCを覚えて水冷クーラーで対策しているからパソコンも落ち着いている。また自分達の理想の詰まった間取りで自宅を建築し、理想のオフィスでトレードできるようにもなった。2014年の時のような背中にナイフを突きつけられるような切羽詰まった感覚はない。金利収入だけでも暮らせるほどのカネが貯まったしね。

でも2014年のあの時、日本での心地いい居場所を全て捨てたからこそ、今の生活が手に入った。言葉に不自由せず、チープでもそこそこ安定した暮らしを手放したからこそ、今を手に入れることができた。

だからね、俺は思いますよ。

人生は、キャッチ&リリース。

何かを手に入れるためには、何かを手放さなければならないし、
何かを失っても、何かを得ることができる。

プラス10を手に入れたければ、マイナス10も覚悟しろ。
マイナス1を恐れる奴は、プラス1も手に入らない。

FXで成功するのは、振り切った人生な奴だ。


あ、一個書き忘れたことがある。

今日の話の内容は、あくまで期待値が高い売買ルールと、大局を見極める相場観があるってことが前提だ。おそらく1000人に一人しか理解できないだろう。

どんなに陳腐なものでもいい。売買ルールを構築し、どんな時でも何があっても最後まで売買ルールを徹底することができる者に向けて書いている。

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