年間損益比率20倍|オーストラリア・ケアンズ在住のFXトレーダー

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FXで財を成す為に重要なのは、勝率?それとも損益比率?

読む前にワンクリックよろしく!

FX初心者とか素人っていうのは、FXでカネを稼ぐには高勝率でなければならないと思い込んでいる。損益比率について考えたこともないっていう奴、けっこう多いぞ。


だからネット上で見かけるFX商材は高勝率を謳うものが蔓延し、損益比率については全く触れないものがほとんどだ。



俺から言わせると、商材屋は素人をカモってんだよ。素人は『高勝率』っていうキーワードに弱いから。



トレードにおいて『勝率』と『損益比率』のどちらが重要度が高いのか、簡単な計算で説明できる。



例えば、任意の損切り幅を『R』とし、『高勝率な売買手法』と『高い損益比率の売買手法』をそれぞれ100回ずつ(大数の法則が機能する回数)トレードした場合、最後に残る利益を計算してみるぞ。



================
『高勝率な売買手法』の場合
================

・平均勝率 80%、平均損益比率 3:1

(80×3R)-(20×R)=220R


================
『高い損益比率の売買手法』の場合
================

・平均勝率 20%、平均損益比率 20:1

(20×20R)-(80×R)=320R



上記の通り、『高い損益比率の売買手法』の方が、多くの利益が残ることが証明できる。


でも、なぜこれほど素人は高勝率というキーワードを好むのか?自分自身がFXを始めたばかりの頃を思い出し、俺なりにその理由を考えてみた。


まずFXで勝率を重視すると、圧倒的に利食いのタイミングが早くなる。ポジションを長く保有しないので、含み益のドローダウンを食らうことなく決済することになる。今まで自称スキャルパーに何人か出会ってきたが、プラス5~10pipsで決済してるって言ってた。酷い時はたった1pipsでも利食ってきたという。


利幅がどうあれ、とりあえず利食えば勝ちってことで、精神的に安心するんだろうな。含み益のドローダウンに耐える必要もないから、ポジション保有にストレスがない。


でもな『高勝率な売買手法』には決定的なデメリットがあるんだ。

まず高勝率でなければならないので、少しでも連敗するとメンタルが壊れやすくなる。これが進むと、損切りを確定させなければ負けではないと勘違いを起こし、本来切らなければならない含み損を切ることなく、塩漬けにしてしまう。決済しなければ履歴にも残らないので、負けが確定しない。


タネが飛んでも『高勝率』っていう矛盾が隠れているんだ。つまり『高勝率』でもトータル収支がマイナスってことが起こり得る。

いわゆる『コツコツ勝って、ドカンっと負ける』トレードになってしまう。

だいたい『高勝率』を目指すトレーダーは『損益比率』を意識していない。だから平均損切り幅より平均利幅の方が小さいっていう逆転現象が起こる可能性がある。



では『高い損益比率の売買手法』にはデメリットはないのか?
あるよ、特に精神的に受けるデメリットが。


高い損益比率の売買手法では、簡単には利食わない。含み益を極限まで引っ張らなければ『高い損益比率』は実現しないからだ。

毎日様々な指標発表があって、土日も跨いで保有する。短期ではランダムな値動きに翻弄され、大きく含み益を伸ばしたかと思えば、イッキにドローダウンを食らうことが頻繁にある。

これはね、素人にはキツいんだ。『ポジションを保有するのって、こんなに辛いんですね!』と初心者門下生の何人かが吐露していた。


取引数量の少ない素人でもこんなだからね、10Lots以上で撃つようなガチンコ専業トレーダーともなれば、数十万円・数百万円のドローダウンなんてざらだ。200Lotsで撃っている俺なんか、少しの値動きで数万ドル・数十万ドルの増減を経験することになる。

もし俺が、100pipsの含み益を吹っ飛ばしたら、それは20万ドル(2,000万円)の利益を失うことを意味する。


更に『高い損益比率の売買手法』では、どうしても勝率は上がらない。ポジションの保有が長くなるので、相場を読み間違えると、せっかくの含み益を損切りで終わらせることもあるからだ。これも結構な頻度で起こる。

俺の場合、ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析を併用するようになってからポジションを飛ばす確率が減り、勝率も上がったと感じるけど、チャートだけ見てテクニカル分析一本でトレードしていた頃は、含み益を飛ばすことが多かった。

俺の経験上、損切りを食らうことよりも、含み益を飛ばすことの方がメンタルをやられる。過去の俺は、ポジションを飛ばしてアタマにきてiPhoneをブン投げたり、PCモニターをブン殴ってぶっ壊したこともあった。あん時はさすがに嫁に怒られた。

だけどトータルで残る利益に目を向けると『高い損益比率の売買手法』の方が圧倒的に残る利益がデカいってことは分かっているので、どれだけ損切りを食らっても精神的に耐えるしかない。

でもたった一発の利食いで、今までの損失を穴埋めし、更に有り余る利益を残すことができるので、考えようによっては損切りに対して寛容になれると思うぞ。

『コツコツ負けて、ドカンっと勝つ』トレードをしたほうが、最終的に手にする利益がデカいんだ。

安心が欲しくて、含み益を保有する苦しみから逃げるために決済しているようでは、専業として生きて行けない。

チキン利食いを連発する奴なんて、やっすいよな。胆力がねぇよ、胆力が。




話をまとめるぞ。

FX素人が勝率を重視するのは仕方がない。昔の俺もそうだった。

でもな、FXで食っていくため、FXで財を成す為には、『高い損益比率の売買手法』でなければ不可能だ。20年以上FXをやってきて、ドン底にも落ちて這い上がってきた俺だ。これだけは間違いない。

FXの取引に少し慣れたなら、『高い損益比率』を意識して売買手法を構築するか、取捨選択したほうがいいぞ。



おっと、最後にひとこと。

今の俺は、どれだけ損切りを食らおうが、含み益を飛ばそうが、何ともないよ。もうメンタルというか骨の髄までネガティブで不運な結果に慣れたから。

もうiPhoneを投げないよwww



それより何度打たれても『まだトレードができる、ありがたいじゃないか!』って思いながら、次のチャンスを待ってんだ。



じゃぁな。




あ、一個書き忘れたことがある。

今日の話の内容は、あくまで期待値が高い売買ルールと、大局を見極める相場観があるってことが前提だ。おそらく1000人に一人しか理解できないだろう。

どんなに陳腐なものでもいい。売買ルールを構築し、どんな時でも何があっても最後まで売買ルールを徹底することができる者に向けて書いている。

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